第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
コーヒーを飲む鉄朗の横で朝食を済ませると玄関チャイムが鳴った。
「え…。こんな朝早くに誰だろう。」
「出てこい。」
「何で私?!」
「今、俺、本読むのに忙しいから。」
それを暇というのでは…?
私だってもう学校行かなくちゃいけないのに!!
なんて思いながら玄関を開けるとそこには研磨くんがいた。
「あの、おはよう。真由。」
「おはよ。研磨くん。びっくりしたー!どうしたの?」
「えっと…。真由と一緒に学校行こうかな…って思って。」
研磨くんが迎えに来た?!
え?!なんでだろう?
わからないけど、こんな嬉しいことはない!!
「わ、わかった!かばん取ってくるから待ってて!」
私は急いで自分の部屋へ戻り、かばんを持って家を出た。