第13章 「 ハロウィン 」 月島蛍
「イタズラ…えっと何しようかな?」
「なんでもどうぞ。」
「じゃあ、メガネかして!!」
「何で?そんなことでいいの?」
そう言うと、ツッキーはメガネを渡した。
「えーーーーいっ!!!」
渡されたメガネのレンズを思い切り触ってやった。
「うわっ、最悪…。」
「でしょー?!ざまあ!!!!」
私が笑っていると、ツッキーは少しむっとした表情を見せた。
「お菓子持ってなかったツッキーが悪いんだし!」
「あ、そう。じゃあ、トリック オア トリート。お菓子くれなきゃ、イタズラするぞ。」
「え?」
「え?じゃないよ。トリック オア トリート。」
ツッキーは、私に笑顔でそう言った。