第3章 「 クリスマス 」 月島蛍
「イルミネーション見たら、僕の家でゆっくりしよ。」
「うん、もちろん!いいよ!」
僕の提案にとびきりの笑顔。
クリスマスに「お家デート」なんて嫌がってもよさそうなのに、嫌な顔ひとつしない。
僕が人混み苦手なのを知ってるからかな。
自分の彼女を褒めるのはなんだけど、真由は本当にいい子。
付き合い始めは「月島に真由ちゃんなんてもったいない!!」なんてよく言われたな。
「性格ひん曲がってる」なんてよく言われる僕と6年間付き合ってくれて
今でも「大好き」と言ってくれる彼女。
6年も付き合って、日々こんなに初々しくいられるなんて、キセキだと自分でも思う。
彼女のために、クリスマスを特別な日にすることを決めた。