• テキストサイズ

【HQ】ストロベリーシンドローム

第12章 「 同窓会 」 澤村大地


店員さんに案内され、みんなが集まっている場所へと急ぐ。

「お連れ様、お見えになりました。」

店員さんがそう言うと、私に一挙に視線が集まる。


「あ、えっと、遅くなりました。」

そう言いながら、彼の姿を探す。

「久しぶり、石井さん。」

見つけ出す前に、彼が私に声をかけた。

ただのクラスメイト。
連絡先も知らない。
SNSで繋がってるわけでもない。

そんな私のことを覚えていてくれた。
それが、こんなに嬉しいことなのか、と。

私がその喜びを感じていると、

「石井さんかー!わからんかった!」
「きれいになったなー!」

と、口ぐちに言われた。

「いやいや!そんな!とんでもないです。」

「まあ、ここにすわりなよー!!」


そう言われ、空いている席に座る。


そこは、澤村くんの斜め前の席。
ちかい、見える。すぐ、そこにいる。
/ 260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp