• テキストサイズ

【HQ】ストロベリーシンドローム

第11章 「 さんかく 」 影山飛雄*月島蛍


学校から帰る途中、ツッキーを見つけた。


「ツッキー、見つけたー!」

声をかけ、ツッキーの横に並んで歩く。
私が話をしようとすると、ツッキーは私を睨むように見つめた。


「何?」
「えっと…別に。用はないんだけど。」
「じゃあ、いい?僕、急いでるから。」
「え、あ、うん。」
「じゃあね。」


そう言うと、ツッキーは早歩きでどんどんと進んでしまった。
私がどれだけ頑張ってついて行こうとしても、とてもじゃないけど、歩いてはついていけない早さ。

こんな風に冷たくされるのは、今日に始まったことではない。


最初は、ただ忙しいのかな?
って思ってた。
でも、ツッキーに誘われて一緒にお弁当を食べた次の日から数週間。
ツッキーは私に冷たい。
声をかけても、冷たく返され、メールをしても返事が来ることはなかった。

私、何かした?

考えても、考えても原因が思いつかなくて。
でも、聞くこともできない。
なんていうか、怖い。近寄りがたくなっていく。

直接、何かを言われたわけではない。
でも、
何度声をかけても冷たくあしらわれると、さすがに心が折れる。
/ 260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp