• テキストサイズ

【HQ】ストロベリーシンドローム

第10章 「 終わりと始まり 」 赤葦京治


「いらっしゃいませ。何名様ですか?」


晴登と別れて5日目。

土曜日の今日はファミレスでバイトの日。

バイトの時間は余計なことを考えなくても済む。

って考えてる時点で、余計なことだよ!



仕事に集中!集中!!!



その時、入店音が鳴った。

よし、大きな声で笑顔で接客しよう!


「いらっしゃいませ!!…って赤葦さん?」

「あれ、石井さん。」


入口を見ると、制服姿の赤葦さんとお友だちさんがそこにはいた。


「わー!すごい偶然!私、ここでアルバイトしてるんです。」

「そうなんですね。」

「土曜日なのに、学校あったんですね!」

「ああ。部活があって。」

「それは、お疲れ様でした。えっと、何名様ですか?」

「4人です。」

「ご案内しますね。」


席まで案内すると、お友だちさんが声をかけてきた。


「何?お姉さん、赤葦と知り合いなの?」

「ええ。まあ。ちょっと。お世話になっております。」

「へー!赤葦、こんなかわいい子と知り合いなんだ!いいな~。」

「紹介しろよ。紹介。」


「え?嫌ですよ。」

「ふーん。」


お友だちさんはにやりと笑って赤葦さんを見つめた。


「それでは。ご注文お決まりになりましたら、お呼びください。」

「はーい!」
/ 260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp