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【HQ】ストロベリーシンドローム
第9章 「 ひみつのノート 」 及川徹
及川くんに最後のノートを渡してから、数ヶ月。
今では、彼とあんな風に秘密を共有していたことが、嘘のようになんの関わりもない。
始めはうっとうしいと思っていたのに。
徐々に及川くんと秘密を共有できていることを嬉しいと思うようになっていった。
そして、何の関わりもなくなってしまって初めて、私は及川くんに恋をしていたのだと気づいた。
でも、いまさら、もう…。
しかも、私みたいなのが及川くんに告白をしたところで、きっと彼を困らせてしまう。
何もしないでおこう。
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