第2章 「 幼馴染 」 山口忠
「真由、おはよ。」
「蛍くん!おはよう。」
俺と真由ちゃんが話していると、後ろからツッキーが来て、声をかけた。
もちろん、ツッキーも真由ちゃんとは幼馴染。
なんていうか、ふたりはお似合い。
美男美女?
並んでて、違和感ないっていうか…
俺だけ、異物?みたいな
「なんで、山口くんと仲良いの?」
なんて、聞かれてるところ
見たことあるし
ツッキーと俺にスペックの差がありすぎるんだよ
俺も、ツッキーみたいにかっこよかったらなあ…
あ、なんか、冴えない自分に嫌気がさしてきた
「ねえねえ!今度、中学の同窓会があるって!ふたりは行く?」
あからさまにめんどくさそうな顔をするツッキー
そういうの、嫌いだよね
「ふたりが行くなら、私も行こうかな?って思って。」
そう言う真由ちゃんはツッキーの顔を見て
「その顔じゃ、行かないよね…。」
とつぶやいた。
「山口は?行かないの?」
「俺?俺は…行こう…かな?」
「山口、行くみたいだよ。」
ツッキーがそう言うと
真由ちゃんは「一緒に行こう」と俺を誘ってくれた