第4章 復帰と合宿とお猫様
とりあえずコーチが帰って来ないうちにその場は解散となり、こっそりと自分の部屋に戻る。
色んな事が起こり過ぎて全く眠れそうのない私はスマホを取り出す。
今日も岩泉さんからLINEが届いていた。
「お疲れ。昨日は返事返す前に寝た。スマン。暑いけど体調気を付けろよ。」
連休になるから練習で疲れるのは圧倒的に選手の岩泉さんの方なのに、それでも私を気遣ってくれる彼に笑みが溢れる。
『岩泉さんこそ気を付けて下さいね!こちらは今日から合宿が始まりました。さっきまで皆で怪談で盛り上がってました!あんなに動いているのに選手って体力ありますね!』
そう返すとすかさず返信が来た。
「お前も泊まってるのか!?」
『はい!お夕食の手伝いとかしてました!』
それからパタリと返信が止まる。
変なこと言ったかなぁーとが考えている頃、青葉城西では…
青葉城西side、、、及川side
部活帰りに3年の皆でラーメンを食べていた。
最近スマホを握りしめてお気に入りの烏野のマネージャーとLINEばかりしてる岩ちゃんが、珍しくLINE画面に対して狼狽える姿を見付けた。
全く!この及川さんを放ったらかしにして!
そうプンスカしていると、岩ちゃんからの言葉に驚く。
岩「おい、烏野合宿中だそうだ………マネージャーも泊まり込みで」
『はぁぁぁ!?マネも泊まるの!?そんなの何もない訳ないじゃん!お風呂でドキドキ☆ハプニング!とか、お風呂上がりのちゃんの色気ムンムンのうなじとか!なんでちゃんは青城じゃないの!?クッソーーー!』
岩「落ち着け、クソ川。」
『岩ちゃんだって同じ事思ってるくせに!』
岩「んなっ!!!」
花「確かにズリーよなー烏野。練習試合と名目して偵察しに行くか?明後日確か部活休みになったよな??」
松「あー確かに。明日監督に聞いてみるか?」
『じゃあじゃあ3年だけで乗り込もう!及川さんから監督に言って向こうの監督さんにも伝えて貰っとくよ!ヨッシャー!やる気出たぁぁー!
烏野のドキドキハプニングを全部潰してやるーー!』
岩「じゃあに知らせとくか。」
『ちっちっち!サプライズの方が盛り上がるから内緒にしとくんだよ!』
岩「もう送った。」
『ガッテム!!!!!』