第4章 復帰と合宿とお猫様
他の人みたいにディープなキスではなく、軽いタッチ程度のキスになんだか旭さんらしさを感じホッとする。
最近され過ぎたせいか妙に落ち着き払った私は目の前の真っ赤な旭さんをじっと見つめる。
そしてその慌てた様子に微笑むと、急に旭さんの顔が近寄って来て2度目のキスをされる。
今度はしっかりとした唇と唇を合わせて食むようなキス。
旭さんの大きな口に翻弄される。
イメージと違う色気のあるキスに目を白黒させながら精一杯キスを受けた。
眉根に皺を寄せて苦しそうにした私の顔を見て旭さんはようやく唇を離してくれる。
2人の間を透明の糸がツツっと伝い切れた。
そのいやらしさに胸がざわめく。
「大地達に比べたら頼りないかもしれないけど、俺も男だからとそういうことしたいって思う。…俺だからって油断しないで。」
そう言われ、私の右手を持つと旭さんの雄にグリッと当てられる。
そこには申し分ない大きさの主張している旭さんの雄があった。
一気に恥ずかしくなり目も合わせられず俯くと、また旭さんが囁く。
「は、本当に可愛いな」
その低い声にゾクゾクしていると彼の大きな腕に抱きしめられた。
広い胸板が顔に当たり、押し付けられる。
その胸から感じる彼の早い鼓動に、やっぱりいつもの旭さんを感じて少し安心する。
そんな中、コーチの部屋の中にバタバタと大地さんが連れていかれて廊下から人の気配がなくなり一気に皆が布団から出てくる。
その気配に慌てて布団から出るが、同じ布団に入っていた私達に疑惑の目が向けられる。
旭「いや、俺は別に、いや・・・その…やましいことは…」
『いいえ、ガッツリかまされました。濃厚なキス。』
私との事を無かった事にしようとする旭さんに少し意地悪をしたくなり、正直にみんなに伝える。
途端に爆発する様な皆の反応と、慌てる旭さん、零度の蛍を見ながら私はとりあえず皆の事を1から疑おうと決めた。
手始めにとりあえず一対一になることは当分止めようと思う。
キスした蛍、影山君、大地さん、旭さんは特に。
…ゆうちゃんは??
チラ
夕「ー!どうしてそんなハレンチな子に!俺じゃダメなのか!?結婚は出来ないけど、キスは!キスはしていいだろ!!」
アイツもダメだな←