第4章 復帰と合宿とお猫様
「ねぇ。ズボンの上まで濡れてるよ?どんだけ淫乱なの。」
蛍はそう言って少し濡れてしまった自分の手をペロっと舐めた。
「ん。甘い。」
『~~~~~っ!!!』
そんな行動の1つ1つに嫌というほど色気を発している蛍はいつものニヤニヤ顔。
コイツ絶対分かってやってるよ…
そう思っていると、少し腕を伸ばして蛍は私の鞄を引き寄せる。
そして一番上に置いてたTシャツを取る。
「ホラ。風邪ひいちゃうから今度こそ着替えさせてあげる。」
そう言うと胸の上で止まっていたTシャツとブラを脱がせ、新しいTシャツを上から着させてくれた。
ブラは着けていなかったが、汗だくな身体に綺麗なブラは着けたくなくてそのまま受け入れた。
シャワー浴びたら着けよう。
そのままTシャツという姿では寒いのでジャージを着ようとするも、私のジャージは体育館に忘れてきてしまって今日は持っていない。
そこで先程脱いだ田中さんのジャージを着ようと思ったら蛍から制される。
「僕の貸してあげるから他の男の服なんて着ないで。」
そして徐に蛍が来ていたジャージを脱いでいく。
ジッパーがゆっくり下ろされ、蛍の白い肌が見える。
白い首筋に鎖骨、Tシャツ越しに見えるスラっと引き締まった身体。
さっきの行為のせいでどれも煽情的に見えて目が離せなくなる。
ごくりと喉が鳴ってしまい、慌てて頭を振って邪念を飛ばす。
---これじゃあ蛍に欲情しているみたいじゃん!
「僕はそれでもいいけど?が求めてくれるなんて願ったりだけど。
まぁここは合宿所でいつ誰が来るか分かんないから続きは今度の家でね。」
『……んなっ!!!』
テレパシーを駆使して爽やかに言い放った蛍はバサッと私にジャージを掛ける。
「あと、そこ勃ってるからジッパーは上まで閉めてね。」
そう言ってTシャツ越しでも存在を強調している私の胸の頂をピンと指で跳ねる。
『~~~~~っ!!』
すぐに胸を隠して、跨ったままだった蛍の上からズリズリと後ろに下がると蛍が立ち上がる。
そして上から私に向かって手を差し伸べてくれた。
おずおずとその手を持つと上に引き上げてくれて向かい合うように立たされる。
「今日の事はこれで許してあげる。引き続き気を抜かないように。」