第4章 復帰と合宿とお猫様
ーーーーイッてしまった。
いや。経験ないけどこれが多分クラスの友達が言っていた“イク”ということなのだろう。
目の前が真っ白になって手足がビクビクと痙攣したようになるという現象の両方が起こった。
優しく抱きしめてくれる蛍の顔をおずおずと確認すると想像していたドS顔じゃなかった。
なんというか愛しいものを見る目で、痴態を晒してしまった私は余計焦る。
「気持ち良かった?」
その蛍の問いかけにボンッと音が出るほど顔が赤くなる。
アンアン喘いで、ましてや絶頂に達してしまったのだ。
何も言わないでいると蛍が待っている気配が感じ取られて、慌ててコクンと頷く。
その反応にまた笑みを深めぎゅーっと抱きしめてくれる蛍にうっかり惚れそうになる。
愛されている。
蛍の全身からそう感じるのだ。
胸がほわほわと暖かくなりとろけるような笑顔になっていると、ふと身じろいだ私はその感触に思い出す。
互いの秘部を擦りつけ合っていたということに。
そして私は一生懸命考える。
蛍が私を気持ちよくしてくれたのに、私はお返ししなくていいのかと。
でも勝手に蛍がやってきただけだからと、私の中の悪魔が囁く。
それでもアンアン喘いだ上に自分だけイッて〝はいおしまい”は酷いんじゃない?と天使。
まぁ、それもそうだな。それは自己中だよな。と悪魔が納得する。
ーーーいや、悪魔が良い奴過ぎ←
経験のない私には皆から聞いた話の通りにやるしかないけど、私ばっかりじゃ!と、意を決して彼の雄に手を伸ばす。
「………っ!何……ッつ!!」
驚く蛍を他所に彼の大きくて太くて硬いそれにズボンの上から指を絡ませてみる。
そして上下に手を動かすと蛍の息を呑む声がした。
あの蛍を自分が翻弄しているという気持ちがなんとも心地よくて心が弾む。
するといきなり蛍の腕が私の腕を止めた。
どうしたんだろうと見上げる。
「それ以上やると止まんなくなる。最後までやりたくなる。」
『……え?』
「だからー僕のコレをのここに挿れてアンアン喘がせたくなるってこと。」
そう言って私の秘部をハーフパンツの上からペロンと撫でる。