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Box【HQ!!】

第4章 復帰と合宿とお猫様




ついに迎えた合宿初日。
一日授業を受けて放課後から部活してその後合宿所へ移動する予定だ。


鵜「揃ってんなー。4日後には音駒と練習試合。それ終わったらすぐにインハイ予選がやってくる。時間がない。でもお前らは穴だらけだ。そんなお前らが勝つためにやることは1つ。練習、練習、練習だ。ゲロ吐いてもボールは拾え!!」



日「おーす!!」



「「「(コイツはすでに吐いてるけどな…)」」」




そんな鵜飼コーチの喝が終わったら私は武田先生と皆より先に合宿所へ移動する。
先生は意外と料理上手らしく、皆の分のご飯は先生が作るらしいのだ。



「伊達に独り身生活やっている訳じゃないからね!男の料理だけどさ!…自分で言ってて虚しくなってきたよ…」


そんな先生を励まし(?)つつ、2人で調理場に立つ。
言っても私は別に料理がバリバリ出来る訳じゃない。
1人暮らし歴は私も長いので、ある程度は出来るが一度手を深く切ってからは特に包丁捌きはとてつもなくぎこちない。
“とにかく手を切りたくない”が強いので傍から見たら不安になるほど下手くそなのだ。



それに比べて武田先生はもうスゴイ手慣れた様子でドンドン料理を作っていく。
私が切った野菜もあっという間に美味しい料理となってお皿に並べられていった。
味付けも優しい味でまるで母の味という感じで“お母さん”と呼んでしまいそうだ。



そうこうしている内に外が騒がしくなった。
皆着いた頃かなーと思っていると潔子先輩がエプロンを付けて調理場へいらっしゃった。
ら、もう眩しくて目が当てられない←
神様。こんな清らかな美人と一緒にバレー部のマネージャーにして下さってありがとうございます!!←



「月島テメェ---!!」「半径500メートル以内に潔子さんが居る空間はむさ苦しくなんかねぇ!!!」



その声で現実に引き戻される。
まーたやってるよ。
漏れ聞こえてくる内容からして、むさ苦しいからヤダって言った蛍に対して潔子先輩防衛軍が騒ぎ立ててるんだなー



と思っていると、スガさんから衝撃の一言が飛び出る。




「清水は家近いから用事終わったら帰っちゃうよ。」






『え?』




潔「言ってなかったっけ??」




聞いてません!!!!!!


まさかの衝撃の展開に動揺する。
そして鵜飼コーチの言葉が反芻された。
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