第4章 復帰と合宿とお猫様
「うわ、懐かしいなぁー!」
そんな声と共にゾロゾロと町内会の方々が体育館に現れる。
鵜飼コーチと同じ年くらいの皆さんにうちのチームは興味津々。
あ、あれは嶋田マートの人!
あと、電気屋さんの人!
と見たことのある顔が並ぶ。
そして嶋田マートの人と目が合いペコリと会釈すると、慌てて向こうも会釈してくれた。
そんな様子を見た烏野勢は殺気立つ。
田「大人の余裕上等じゃねェーか!俺のプレーでをときめかせてやるぜ!!!うぉーーー!!!」
そんな言葉や皆の雰囲気を感じとった町内会の面々は改めて懐かしがっていた。
嶋「いいよなー青春だよなー。あんなに可愛い子が同世代でマネージャーなんて燃えない訳ないもんなー。いいなぁー高校生に戻りたいよなー」
滝「だよなー俺達が手を出したら犯罪だけど、アイツらはいいよなー。若けーって財産だよな!!ってこのセリフが既に歳だわ!」
そんな会話がなされているとは夢にも思っていない烏野の面々は“大人の余裕ムンムン”の彼らに対抗心剥き出しだった。
そんな中、日向が旭さんに気付く、そしてコーチにどやされながら体育館に入ってきた旭さんはしっかりジャージを着ていて私と大地さんは2人で目配せして喜び合った。
それから練習試合が始まり、様々なドラマが私達を待っていた。
「もう一度、トスを呼んでくれ!エース!!」
「決まるまでだ!」
「スガァァァーもう1本!!」
青春ストーリーさながらにキラキラと光を纏いながら空中に飛ぶ旭さんに目が離せない。
そして打ち付けられる強い強い打球はエースという名を欲しいままにしており、本当に本当に眩しかった。
武「今凄い音がした!ドゴゴって!」
武田先生の言葉にウンウンと頷きながら旭さんを見るともう眩しくて見られなくなっていた。
不覚にも至近距離過ぎて、飛んだ先輩を眼鏡の上フレームの更に上から、裸眼で見てしまい私はいつもの眩しい衝動に駆られる。
眩しくて眩しくて旭さんの事が見られなくなり真っ赤になる私に旭さんはもっともっと赤くなり、収拾がつかなくなる。
旭「が、悪いんだからな。」
『だってカッコ良すぎて、眩し過ぎるんですもの・・・』
旭「っ!!だからそれを止めてくれよー!」
恥ずかしがる2人に町内会チームのため息が交差するのだった←