第4章 復帰と合宿とお猫様
本日何度目かの騒ぎも澤村部長の絶対零度の怒りのオーラによって落ち着きを取り戻した。
西「ん、ローリングゥーーーサンダァァァーーー!!」
菅「あ、うん。ナイスレシーブ…。」
田「あっはっはっは!ただの回転レシーブじゃねェか!!」
影「なんで叫んだんですか?」
月「ぷっ。何今の。クックック。」
山「ぷっ!」
西「影山!月島!山口!まとめて説教してやる!そこに屈め!いや、座れェ!俺の目線より下に来ォォい!!!」
日「教えてェ!ローリングサンダー教えてェーー!」
さっきの雰囲気はどこへやら。高校生らしい会話についつい笑ってしまう。
そこへ顧問の武田先生から集合がかかる。
毎年恒例で合宿を行っているらしく、今年もやるとの事だった。
更に最終日に練習試合が組めたそうだ。
そしてその高校の名前に私は絶句する。
「東京の古豪。音駒高校。」
武田先生の言葉が頭の中で木霊する。
そして思い起こされるのはあの寝癖頭の男とゲーム好きの彼の事。
勝手にいなくなった私の事怒ってるんだろうなぁ。
と思いを馳せていると急に田中さんから話題を振られる。
田「東京かぁ。シティボーイめェェ。けちょんけちょんにしてやるんだぜェ!」
月「シティボーイって。ぷっ。」
田「うるせェ!月島てめぇ!コラァ!ってあれ?って東京から来たんだよな?知ってるのか?音駒って。」
月「シティガール。ぷっ。」
田「うるせェ!月島!俺はに聞いてんだよ!」
小競り合いをする2人を眺めながら思案顔をしながら正直に答える。
別に隠すことでもないし。
『私、音駒に住んでたんです。同級生も沢山音駒に進学したし。烏野に来なかったら音駒に進学する予定でしたし。』
田「ええええぇ!そうなのか!?じゃあそのまま行っていたら俺達は敵同士だったのか!?
こんな可愛い子が敵校に居たら俺、精神的に既に負けてた!!神様ぁぁぁぁ!!ありがとうございましたぁぁ!」
西「龍!は俺と同じ高校にしたんだから、俺にも感謝しろよな!」
田「ノヤ!!あんた神様だ!!ありがとおぉぉぉぉぉぉ!うぅ。生きてて良かった。神様ァァ!!」
西「やめろよな…照れるじゃねぇか!」
咽び泣く田中さんと喜ぶゆうちゃんをみんな生暖かい目で
見守っていたとさ。