第4章 復帰と合宿とお猫様
渡り廊下まで走ってきた所で後ろの蛍に追いつかれる。
息を切らしながら2人に挟まれて、オドオドとしていると影山君が口を開く。
影「なんで、コイツとの事にいちいちお前から許可得ないといけないんだよ」
月「・・・に告白したのは僕の方が早くて、その答え待ち中に横槍入れられたらそりゃ怒るデショ。」
影「こ、告白っ!?お前らそんな関係だったのか・・・でもまだ答え貰えてないんだろ?月島可哀想だな」
月「王様うるさい。そーいう訳だからの事諦めてくれる?」
影「はぁ!?ちょっと用事に行くぐらい良いだろ?そんなに保護してないと不安なのか、お前。」
月「………あのさ、さっきのは“どこかに行きたいから付いて来てくれ”って意味だったりする?」
影「はぁ!?だーかーらー俺、そう言っただろ!3年の校舎に付き合ってくれって!!」
『言ってないわボケーーーー!』
様々な誤解が解け、真実が浮かび上がってくると途方もない怒りが沸き上がってきた。
ついついいつも日向を怒鳴る影山君の口調が出てきて当の影山君を罵ってしまう。
『そして、トキメキ返せボケーーーー!』
その一言と共に思わず影山君の頭をチョップしてしまった。
“あ。”という蛍の言葉を聞いてゆっくり見上げるとそこには影山君の超怒った顔が見えた。
途端に身の危険を感じビュンッと風を切って走る。
2人が何か言った気がするけど振り向いていられない。
イノチダイジ←
そうしてが走り去った後に残されたのは長身で眉間に皺を寄せる男子2人。
影「なんだアイツ。旭さんを説得に行くのを手伝って貰おうと思ったのに。なんで俺がチョップくらわなきゃいけないんだよ!」
月「それは君の言い方の問題だよ。“俺と付き合ってくれ”って普通告白と思うでしょ。今回ばかりはに同情。王様が悪い。」
影「告白!?ち、ちげーよ!」
慌てふためく影山に月島は更に嫌そうな顔になっていく。
そして影山はしっかりと月島を見つめて呟く
影「…告白ならもっときちんとした場所で、相手にきちんと伝える。」
月「僕、男は無理」
影「ちげーよ!バカ!」
影月フラグ…?
月「絶対やめてよね!!!!」
それは神のみぞ知る……
なんちゃって←