第3章 仲間と4強と守護神
女好きヤローと変貌を遂げたゆうちゃんに軽蔑の視線を当てた私はさっさと体育館に入っていく。
そして皆から口々に疑問が飛ぶ。
田「なんでノヤッさんとが知り合いなんだ!?」
菅「驚いたなー。知り合いだったんだー」
澤「なんだ。言ってくれたら良かったのに。」
『すみません。隠してた訳じゃないんですが、あんなにバレーが大好きなあの人が部活に出ていないならそれ相応の事件でもあったのかと思って。それなら他の人からの話じゃなくてきちんと本人から聞こうと思ったんです。
あ、ちなみに私達はいとこなんです。』
「「「ええぇーーーーー!」」」
田「知り合いじゃなくて、、身内、、、天使とノヤッさんが、、、ズリーー!ズリーぞ!ノヤッさん!あんな美少女と!チクショーーーー!」
田中さんの雄叫びを聞き、ゆうちゃんが戻ってきた。
西「天使じゃなくて、って呼んでやれよ。コイツ昔から色んなあだ名付けられてあまり人から名前呼ばれてないんだから。」
確かに。昔から色んなあだ名付けられてあんまり名前呼ばれたことないかも、天使は初めてだったけどね。
田「よっしゃーーー!身内からGO出たら怖いもんねェー!俺は今日から名前で呼ぶからな!!!...呼んでやったぞコラァ!!!」
何故か名前を呼んでテンションが上がる田中さんを見て、何故かゆうちゃんが自慢げにしている。
澤「じゃあ俺もって呼ぼうかな。」
菅「俺も俺も!って呼んじゃおっっ!よろしくね、!」
影「そういう事なら…俺も呼ばなきゃいけないですよね。よ、よろしくな、。」
日「実は月島ばっかりズリーと思ってたんだよな!よろしく!!」
1日にして一気に皆に名前で呼ばれる事となり、なんだか一気に皆と仲良くなれた気がした。
そしていっぺんに空気を楽しいものに変えたゆうちゃんはやっぱり昔通りで凄い人だった。
すっげー女好きだけど。←根に持ってる
「で、旭さんは戻ってますか??」
そんなゆうちゃんの言葉に3年のお2人の表情が曇る。
“いや…”そんな消えかかりそうな声が聞こえると一気ににゆうちゃんのボルテージが上がったのが分かる。
「あんの!根性無し!!!!」