第3章 仲間と4強と守護神
そんな田中さんの言葉と共に体育館はドッと沸く。
口々にスゲーという声が飛び交う中私は及川さんにお礼を言いに行く。
『ありがとうございました!サーブ、凄いですね!』
及「いや、君に完璧に返されて凄く凹んでいるんだけどね。」
『え?私リベロだったんで!普通の人じゃ取れないですよ!それくらい凄いです!尊敬します!』
及「だーかーらーリベロでも女の子に取られたら立場が…。まぁいいや。ねぇ、言うこと聞いてあげたんだし何か一つお願い聞いてよ。俺、バレーも凄いけど、夜の方はもーっと凄いんだよ☆」
そんな及川さんの言葉に心底引いていると真後ろから蛍の声がした。スゲー怒気を帯びた声で聴いているだけでゾッとする。
蛍「今日青城のマネをやってあげたんですからおあいこですよね。むしろもっと感謝して頂きたいくらいですよ。」
笑顔の蛍が逆に怖い。
もう一回言おう。笑顔が逆に怖い!!!!
そう言い終わるとそのまま蛍に烏野勢の方まで引っ張って行かれる。
〝油断も隙も無いんだから。すぐ厄介ごとを連れてくる”とお小言を言われながら、体育館を出て皆とバスに向かう。
バスに向かう途中で今度は及川さんが烏野に宣戦布告しにきた。
「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ。キャプテン君とちゃんは分かってると思うけどね。大会までもう時間はない。どうするのか楽しみにしてるね。
あと、ちゃんも次会った時には惚れさせて、彼女にしちゃうから。俺、狙った獲物は逃がさない性質だから。」
そう言って及川さんは去っていった。
影「気にしないで下さい!あの人はああやって人を引っ掻き回すのが好きなんです。」
澤「確かにIH予選まで時間がない。でもそろそろ戻ってくるはずなんだ。
烏野の〝守護神” 」
青城side
岩「俺は女にキャーキャー言われてる方がムカつく!!」
及「でもちゃんには全然言われなかったもん!こうなったら次会うまでに惚れさせちゃうもんね!こっそり教えてもらったIDでLINE送りまくっちゃうもんね!」
岩「いつの間にLINEを!?クソ川てめぇ!俺にもさんのLINE教えろ!クソが!」
及「痛ーい!岩ちゃんッッ!」
花「なんだ。岩泉も男なんだな。安心した←」