第3章 仲間と４強と守護神

指摘された途端に更にボン！との顔は赤くなった。
そしてその様子に釣られて岩泉の顔も赤くなる。


(この間はメガネをかけていなくて眩しかっただけのはずなのに…。この間のスパイクが蘇って来てなんだか眩しく感じてくる！！
そしてなによりもカッコいいと騒ぎ過ぎて恥ずかしいよぉ。)


チーム1に硬派な岩泉の色恋沙汰にメンバーのテンションも上がる。



そして烏野の殺気も上がる←





試合は進み、日向サーブぶつけ事件と田中さんの男気溢れる言葉に私まで感動して胸がキュンキュンした。
そんな様子を隣で見ていた岩泉さんの手がヌッと伸びてきて視界に入る。
そして顎を掴まれて岩泉さんの方を向かされる。


「こら。お前は今は青城のマネだろうが。」


(また顎クイされたーーーーーー！)


驚いて口をパクパクさせていると、同じく驚いた様子の青城メンバーからも驚きの声が上がる。


花「岩泉って天然男気フェロモン垂れ流しヤローなんだ。知らなかった…」


松「いつもは及川の陰に隠れて目立たないもんな」



岩「やめろ！そんなんじゃねぇよ！」



自分のした事に今更恥ずかしくなってきたのか岩泉さんは焦りまくっていた。
その横で火照った顔が冷めない私は困っていた。
が、
蛍と目が合い、速攻で顔色は真っ青に戻った←





それから2セット目は烏野が取った所で青城の部長が入ってきた。なんだかチャラい。
そして体育館は黄色い声援に包まれる。監督と話しながらも声援に応えている。超チャラい←


「もう通常練習もいけます、軽い捻挫でしたし。…え！？」



ドリンクを準備していたら、ヘラヘラした部長さんと目が合った。
その途端岩泉さんに腕を掴まれて、岩泉さんの隣に移動させられる。


及「なんか超可愛い子いるんですけど！しかも岩ちゃんの隣に！なんなの！彼女！？岩ちゃんのくせにィィ！！！及川さんを差し置いて！！！」


その言葉と共にズズイッと及川さんは間合いを詰めてくる。
そして今度は岩泉さんが前に出て、私を後ろに隠してくれる。



岩「ボケ！及川ボケ！ちげェーよ！烏野のマネージャーを借りてるんだボケェ！手ェ出したら承知しねーぞ！クソが！クソ及川ァァ！！！！」


及「まだ何もしていないのにひでぇ言われようなんですけど。」



花「日頃の行いのせいだろ。」