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Box【HQ!!】

第3章 仲間と4強と守護神




蛍「おはよー王様」


そんな一言に日向と影山君はキッとこちらを睨みつける。



……王様???


どんなあだ名だよ。という私の心の声が聞こえたのか隣に居た山口君が〝自己中の王様セッターって意味。悪口。”と教えてくれた。
相変わらずひねくれアマノジャクの蛍は影山君と田中先輩を挑発して楽しんでいた。
そして練習試合が始まり、影山君の過去を思いもよらないタイミングで知ることとなる。


自分と同じような思いをした影山君に思わず親近感を覚える。


そしてどす黒いオーラの視線に気付く。


蛍だ。

見なくても分かる。


〝影山に親近感なんて良い度胸だね”


声を聴かなくても分かる。オーラから声が聞こえます←


途端にドッと背中に冷や汗を感じてそそくさとボール拾いに戻る。


そして1セット目は日向・影山コンビが取り、テンションが上がる田中先輩はいきなり上半身裸になった。
そして鍛え抜かれた腹筋が見え免疫のない私は途端に真っ赤になる。

田「!顔が赤いぞ!どうだ!俺かっこ良かったか!?」


『で、出来れば服を着てもらっていいですか!!恥ずかしくて見れません!!!!!』


田「…っ!!いいねぇーいいねぇー!!その反応!!もっと!もっと俺を見て!!」



そして田中先輩は澤村先輩のげんこつを食らった←



清「ごめんね。すぐ脱ぎたがるから、慣れてね。」


『は、はい……』




さすが大人な女の清水先輩はちっとも動揺していなかった。
わ、私も頑張らねば!!!






そして1セット目を取られて休憩を取る蛍はイライラしていた。


やっぱり負けず嫌いだ!と心の中で微笑みながら皆にドリンクを渡す。
私を見て、〝やっぱり本気になってる”と思われていることを感じた蛍はバツが悪そうな顔をした。
そんな蛍についつい笑みが零れる。




2セット目の13点目を影山君のツーアタックで決められた。
どうしても蛍と山口君のチームを応援してしまっている私も落胆する。頑張れ、頑張れ、とついつい握った手のひらに力がこもる。
すると蛍は私の顔めがけてトレーナーを脱ぎ捨てた。


『わぷッ!!』


咄嗟にキャッチして蛍を見ると汗までキラキラ輝いて見えて、一瞬目が眩みそうになる。
私は一層しっかりメガネを掛けなおしてまた試合を見守る。
蛍のトレーナーを抱いて。
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