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Box【HQ!!】

第6章 壮行式とインターハイと期末テスト




『ぎよこざん……どぼじで……!?(潔子さん、どうして!?)』



清「これはあなたにしか出来ない事なの。その美貌と可愛さで集めて欲しいの!
歓声と資金を!!」



ゲーーーン!!



あまりの隠し立てのない物言いに半べその私はショックを受けた。
それでも私は引き下がれない。
月バリのレポーターもしてチアまでしてたら私はマネージャーの仕事ができないもの!!





『でも、でも!それじゃマネージャーの仕事が…』



清「大丈夫。今までも私一人で出来ていたから!」



『ガーン!!き、潔子さんにとって最初から私は要らない存在だったんですか…?
私、私…頑張ってやってたんですけど……』



清「そ、そんなことない!ちゃんはとても大切だったわ!私の心のオアシスとして!
でもこんなに可愛いのに皆に知られていないなんてもったいないと思うの!
私は知ってもらいたい!この可愛さを!そう願ってるの!一人のファンとして!!」



饒舌に語る潔子さんにも驚いたが、彼女の口から語られている言葉に思わず耳を疑った。
そして彼女は頬を染めて俯いている。
まるで、告白をした少女の様に…




『え?ファン??』




聞き直せばコクコクと頷く始末。
そういえば今までの練習の時もジーッと熱い視線を感じた事があったっけ??
もしかして…潔子さんって……
そこまで思った所で思考回路がショートした。寸前じゃない。完全にショートした。


そして放心状態の私はチア部の部長さんに腕を掴まれて連行されることとなった。






こうして潔子さんの一言でドナドナよろしく、身請けが決まった私はそのまま部長と一緒にチア部に向かう。
そこで部について軽く教えてもらい、早速練習に参加することとなった。
あまりの皆の歓迎モードに気後れしたが、悪い人たちじゃなさそうなのでちょっぴり安心する。
そして、彼女たちに軽く教えてもらった振付をやってみた時に騒動は起きた。




部「あの…さん、もしかしてワザとやっているのかな??」



『だから、だから嫌だって言ったじゃないですか!私、ド音痴なんです!!』





---そう私は超が付くほどの音痴で全く音楽に乗れないのだった。



軽く教えてもらう予定だった筈だが、その練習はスパルタの部長との地獄のレッスンとなった。

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