第6章 壮行式とインターハイと期末テスト
そんな阿鼻叫喚の中、落ち着いた大地さんの声がした。
大「俺達は絶対、全国行くぞ!円陣組むぞ!!」
その声に皆で円陣を組む。
いつもなら絶対参加しない潔子さんだけど、私と大地さんに捕まって今日は大人しく輪の中に入った。
大「烏野ォ……ファイッ!!!」
「「「オオーッス!!!!!」」」
5月の風に乗って熱すぎる烏野高校排球部の声が響き渡る。
ゾクゾクするような気迫に押されて私の胸も高鳴るのだった。
菅「そういえば俺のクラスの奴らもお前の連絡先知りたいって言ってたから…相当人気出たみたいだな。」
旭「あ、俺にも皆言ってきたなぁ。」
大「にだけ相当な代償が付いちゃったな。それもこれもお前が可愛いからいけないんだぞー。
って、!?おい、大丈夫か!?白目剥いてんぞ。しっかりしろ!!」
『もうやだ。帰りたい。』
清「そういえば、さっきから向こうでチア部の部長が待ってるけど。行かなくていいの??」
『ひっ!』
清「一緒に行こうか??」
『女神!!!!』
そんな女神の申し出を受け入れ、私達は2人でチア部の部長さんに会いに行くことになった。
遠くからでも分かる彼女のキラキラした眼差しを全身に浴びながら…