第6章 壮行式とインターハイと期末テスト
大地さんのその言葉に田中さんと夕ちゃんの顔がパァっと輝いた。
2人は拳を握りしめて嬉しそうにプルプルしている。
その様子に触発されて私達も嬉しくなった。
田「……当然ッスよ!!当然ブッチギリで勝つつもりですよ!!
青城も、伊達工も、白鳥沢にだって負けやしねェ!!!」
夕「全国に行く時は、もっと派手にブチ上げてやるぜ!!なあ!」
縁&成&木「「「おう!!」」」
そんな熱く輝く先輩方を見ながら、来年私達も彼らの様に頼りになる先輩になれるのだろうかと思っていた。
すると、向こうから今しがた思いを馳せた1年生が走って来た。
目を輝かせ息を弾ませる日向と、顔を紅潮させている山口君と、冷めた様子の影山君だ。
日「先輩達、すっごいかっこよかったです!!」
山「スポットライト……ど、どうでしたか!?」
その後ろにはスガさんと旭さんも来てくれていた。
彼らは田中さんと夕ちゃんの頭を小突きながら楽しそうに笑っている。
菅「やっぱりばかだったなー、お前ら!!」
旭「あれ、いつ用意してたんだ?全然気付かなかったよ」
皆、口々に興奮した様に今日の感動を伝えてくれる。
そんな中更に彼らの後ろに潔子さんを発見した。
私は来てくれるとは微塵も思ってなかった潔子さんを見つけ、喜びながら駆け寄る。
『潔子さん!来てくれたんですか!?』
清「後輩のあんなに可愛い姿を見たら、私だけ来ないわけいかないでしょ?」
そんな女子の会話にも気にせず潔子さん親衛隊の彼らは割り込んでくる。
それはもうグイグイと。
田「我らが女神!!見てくれましたか!?俺達の勇姿を!!!」
夕「可愛い姿って俺達もですか!?光栄です!!!」
清「あまりにバカすぎてビックリした。ちなみに可愛いのはちゃんだけ。
でも……盛り上がったし、良かったと思う……」
田&夕「「……!!き、潔子さんに褒められた!!!!!!」」
---こうかはばつぐんだ。
クール&ビューティーのパーフェクト女神、潔子さんに褒められた2人は昇天しそうだった←
清「ちゃんも男の子たちが色めき立ってたわよ。あとチア部の部長が是非入部を!ってさ。」
---きゅうしょにあたった。
『ガッテム!!!』