第5章 青の対戦と赤の対戦と強豪校
暖かいお湯が出るお風呂場で私は文字通り隅々まで洗われた。
そう、隅々まで。
水を掛けられる前から濡れそぼっていた秘所は丁寧にナカまで指で綺麗にしてくれました。
…結局次から次へと溢れてきちゃってキリがなかったけど。
朝っぱらから人には言えないような事をサラッとやって丁寧にタオルで体の水分を取ってくれる。
そして自分の鞄から湿布を取り出し腰に貼ってくれた。
『蛍、ありがとう。』
「いいよ。僕が昨日散々をアンアン喘がせたせいなんだから。」
『素直にお礼を言ったらこれだよ。もう絶対言わないね。』
そう言いながら2人で並んでトーストを頬張る。
時計は6:30を指し示していた。
「そろそろ僕は行かなきゃ。今日練習試合あるし。」
『あ!音駒だ!今日だったね。私も行かなきゃ。』
「どう?腰は。動けそう?」
『そういえば、さっきの湿布貼ってもらってからかなり痛みが減った気がする!すごいね!』
「鎮痛薬のロキソプロフェンが経皮吸収できるタイプのやつだから、早く効くんだよね。」
そう話しながら蛍は荷物を纏める。
そんな蛍を見ながら慌てて準備をすると蛍に制された。
「一緒に登校したらそれこそ“僕たちお泊りしてました”みたいデショ?それに昨日は体調不良ってことになってるんだからゆっくり来なよ?」
『あ、そっか。分かった。じゃあ、いってらっしゃい』
「そんな新婚さんみたいな雰囲気出ると離れなくなっちゃうよね。」
『いや、遅刻するからむしろダッシュで向かえよ。』
そんな掛け合いをしながら蛍を送り出す。
玄関まで行くとくるりと蛍は振り返った。
「皆に秘密で公に出来ないけど、は僕の彼女なんだからね。」
そう言って軽いキスを交わす。
ちゅ。
という可愛い音と共に蛍は満足そうに手を振りながら玄関から出て行った。
後に残されたのは真っ赤な私。
『知ってるよ。ばか。』
そんな呟きは誰にも聞こえることなく静かに消えた。