第5章 青の対戦と赤の対戦と強豪校
そんな私を鼻で笑った後差し出してきた蛍の手を取ってゆっくりと寝室へ向かう。
そして寝室に着いてふと気付く。
『私…シャワー浴びたい。…汗だくだし。』
私の言葉に少し考える素振りをする蛍。
「うーん。汗だくな身体を舐め回すのが僕的には良いんだけど。」
『…な、舐めッ!?』
信じられない言葉に頭はパニックになる。
「アハハ。本当に面白いよね、って。いいよ、浴びてきて。その後僕も浴びさせて?」
からかわれたと分かったら更に恥ずかしくなって顔が真っ赤になる。
『もう!蛍のバカ!』
ドスドスと音がする程荒くお風呂に向かう私の背中にカラカラとした蛍の笑い声が聞こえて、更に怒りを感じたのだった。
お風呂に着いて、寝室で蛍を待たせてしまっているのでサッとシャワーを浴びる。
そして、この間合宿前に買った白地にバラの飾りが付いた下着と、皆でお揃いで買ったスケスケでピンクのネグリジェを着てみる。
ネタで買ったネグリジェだけど、こんな時にしか使い道ないし。
っていうか、もはや使い道があった事に驚きだ←
自分の姿を鏡に映してみる。うん。エロい。
そしてドキドキしながら寝室へ向かう。
ドアを開けてスタスタと中に入ると、ベッドに腰掛けて蛍はスマフォを見たままだった。
『…蛍、お待たせ。』
私のその言葉にスマフォの画面をオフにしながらゆっくりと蛍が目線を上げる。
私はゆっくりと蛍に近付いていく。
「じゃあ僕も浴びt……っ!?」
私の姿を見た蛍は目を見開いた。
とても驚いているらしい。
そうだろう。そうだろう。
私だってこんなエロい仕上がりに驚いている←
「何それ。誘ってるとしか思えないんだけど…あぁ、もう!」
そう言って立ち上がって私の手を引っ張った蛍は、私を力強く抱きしめた。
そしてクルッと一回転して今度は私がベッドを背に立っていて、そのままベッドに押し倒される。
ちゅっちゅっと軽いキスの後、ゆっくりと蛍の唇が首に下がってきた。
痕を付けるような事はしないが、味わう様にゆっくりとキスを繰り返される。
そして蛍の左手がネグリジェの上から私の胸を撫でた。