第5章 青の対戦と赤の対戦と強豪校
『え?だから、岩泉さんは、モテるんだろうなって………男の人に』
その途端一気に爆発するように青城メンバーは爆笑の渦に巻き込まれる。
ヒーヒーとお腹を抱えて笑う及川さん、花巻さん、松川さん。
プルプルとして必死に笑いを堪える金田一君。
今にも怒り出しそうな岩泉さん。
これがカオスというやつか!←
及「ヒーッヒッヒ!お腹痛い!岩ちゃん!モテるよね!男のみ!女の子にはモテないのに!イーッヒッヒッ!痛ッッ!!!」
岩「おいクソ川!いい加減にしろ、ぶん殴るぞ!」
及「もう殴ってるよ!酷いッッ!ねぇ、ちゃん!岩ちゃんにトドメを刺して!岩ちゃんは女の子にはモテないよね?ね!」
『え!?まぁ…でも…私は岩泉さんがタイプですけど……』
「「「「えぇぇぇぇーーーー!!!!!!」」」」
岩「ば、バカ!からかうな!!」
『か、からかってないです!私は岩泉さんみたいな硬派な人がカッコいいと思っていて…「だァァァ!!やめろ!恥ずかしいだろーがぁぁ!!」
『ひ!ご、ごめんなさい!!でもでも!本当にからかっている訳じゃなくて岩泉さんが私のタイプで「だァァァ!それをやめろと言ってるんだよ!!!」
さっきとは一変した甘い空気が2人を包む。
もはや、及川と花巻と松川は蚊帳の外だ。
岩「お前…そういうの皆の前で言うのやめろよな。なんつーか、恥ずかしいだろ。」
『は!そ、そうですよね!すみません。かっこいいとかタイプとか騒いじゃってすみません!!』
岩「まぁ、そんな事言われて嬉しくない訳ないだろ?とりあえずそういうのは俺と2人の時に言ってくれ。な?」
そう言っての頭をポンポンと撫でる岩泉の顔はそれはそれは穏やかで、愛でるような視線だった。