第4章 復帰と合宿とお猫様
『びびび、媚薬なんて入れてません!持ってません!!!!まだ処女です!!!!!!』
顔を真っ赤にして放ったの言葉に、今度は音駒メンバーが赤くなる。
黒「女の子が大きな声で処女とか言うんじゃないよ」
研「そんな気はしてたけどまさか宣言するなんて…」
猛「しょ、処女……(ゴクリ)」
夜「ゴクリじゃねーよ、猛虎!!それに!誰にでも失敗はあるぞ!えーと、んー。ど、どんまい!」
監督&コーチ「「ふっふっふ」」
皆の反応にもう消えてしまいたくなる。
幸い相手チームには聞こえていなかったみたいだけど、それでも恥ずかしい!!
処女なんて大きな声で宣言してはしたない!
逃げるように私はマネージャー業を続けようとすると、ふと皆の変化に気が付いた。
少し腰が引けていたり、タオルで腰を隠しているのだ。
その姿に入学式から今日に至るまで色々あった私には分かった。
な、ナニだ。
そう思って目を泳がせていると、ふとクロと目が合う。
私の考えを知ってか知らずか、クロは隠しもせずどーん!と腰を出していた。
その大きさに目を見開く。
ーーーやっぱり背の高い人は大きいのかな。
そんな事を考えながら、先日触って私の1番新しい記憶である旭さんのそれと無意識に比べようとして手を見つめた。
これくらいかな?いや、もっとあった気が…
そう真剣に悩んでいるとクロに手を掴まれて、現実に引き戻された。
黒「この手で誰のナニを何したんだ???」
『え!いや!あの!べ、別に自分から何かした訳じゃなくて、押し付けられる事ばかりで!自らはないです!!!…あれ?』
ーーーいや、蛍のは自分からやったな。
最後の言葉は声にならなかったが、誰かのナニに1回位は自分からやったという事は語末によって、クロにバレているようだった。
そしてお互い口にしないが、蛍とのテレパシーと同じでクロにも考えが筒抜けなようである。
それ以上何も言わなくなったクロを不審に思いつつ、詮索されると困るのでまたマネの仕事を再開させる。
余計な事は考えない方が吉だ。
そこからはとにかくマネージャー業に専念している。
いつもはいないハズのマネージャーの存在によって音駒はいつもよりかなり調子が良いと、コーチが教えてくれた。
まぁ、主に猛虎さんなのは言うまでもない←