第2章 うにゃっ!?
部屋につくと、優しくベッドに下ろされた。
「ありがとう、ミカサ」
「これぐらいどうって事ない」
ミカサは隣に腰掛けると私の頭をなでた。
「ライラは疲れてる。だから、早くやすんで。あと、皆ライラの事気持ち悪がってないよ」
「え?なんでその事……」
「鼻血出したりしてたのは、ライラが可愛かったから。だから、気にしないで」
「うん、ありがと」
ミカサの言葉に安心してふにゃって笑った。
すると突然、ミカサが真顔になった。
「ライラ…………」
呟くと、顔をどんどん近づけて来る。
「へっ?ミカ、サ………?」
怖い。
こんなミカサ、初めて見た。
いつもと違うミカサが怖くなってぎゅっと目をつぶった。
「はぁ……………」
ため息が聞こえて、恐る恐る目を開けると、ミカサが悲しそうな顔をしながら頭をぽんぽんとした。
「ごめん、ライラ。おやすみ」
それだけ言うとミカサは部屋から去っていってしまった。
何について謝ったのか、なんであんな悲しそうな顔をしてたのか。聞きたい事はあったけれど、睡魔には勝てず、意識を手放した。