第2章 うにゃっ!?
フードを取ると、あちこちからスプーンやコップ、パンが落ちる音が聞こえた。
ぶしゃぁああああ!!!!!!
「ライナーーーー!!!!!!!!!」
ばしゃんっ!
「ベルトルト!ベルトルト!!」
「おい!ジャンが息してないぞ!!!!」
ライナーが鼻血を噴き出し、ベルトルトがスープに顔を沈め、ジャンが遠くを見つめたまま静止していた。
そこは、地獄絵図のようだった。
「ララララライラ!?その耳とかしっぽとかどうしたの!?!?!?」
アルミンが顔を真っ赤にしながら聞く。
「実は、ハンジさんの薬の実験台にされちゃって……でも、1、2日ぐらいで治るみたいだから安心して?」
笑いながら言うと、アルミンはさらに顔を真っ赤にして俯いてしまった。
この姿、そんなに駄目なのかなぁ………
気持ち悪いから倒れたり、鼻血出したりしちゃうのかなぁ…………
しゅんとしていると、いきなり抱っこされた。
「ふぁっ!?どしたのミカサ!?」
「ライラはあの変態眼鏡に悪戯されてもう疲れているから、早めに休むべき」
そう言うとサッサと食堂から出て行ってしまった。
「これ以上、他の人に見られてほしくない……」
「なぁに?何か言った?」
「いや、なんでもない」