第4章 ショタ兵長
リヴァイside
「じゃあヅラヴィンを呼んでくるから、ここで待ってるんだよ?」
「えっ、ちょっ、まっ……!!」
そう言いベッドに俺を下ろしたハンジは、部屋から出ていった。
しばらく呆然としていたが、ドアがきちんと閉められていない事に気付く。
これ、頑張ったら外に出られるんじゃねぇか?
ベッドからドアまでの距離はそれほど遠くないし、恐怖心に打ち勝てば、きっとベッドから降りることも出来るだろう。
正直、ひとりの方が怖いしな……。
ここで1人で待っているよりかは、多少の危険を犯してでも外に出て、誰かに保護された方が良い。
そうと決まれば……
「んっ、しょ!よいしょ……!」
片足を伸ばしてみるが、案の定、届かない。
思わず、「うーっ」と唸ってしまう。
思い切ってもう片方の足も下ろしてみる。
よし!行け、るっ……!?
ゴンッ!「あうっ!!??」
所詮は赤ん坊の身体。シーツにしがみつく力すらなくて、ずり落ちてしまった。その拍子に、頭を強打する。
「ふぇっ……うぇぇぇ…………!!!!」
痛みと衝撃で涙が溢れた。
痛いっ!!めっちゃ痛い!!!!頭がガンガンするっ……!!
こんな事で泣いてしまうなんてとてつもなく情けないけど、涙は一向に止まらない。
「っ、ひっく、うぇええええ……!!!!」
痛みと心細さが相まって泣きじゃくっていると、
???「泣き声……?」