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過去も未来も現在も

第10章 バスケ


コマーシャル中
赤司「よくは犯人が分かったな。でも、どうして?」
『簡単ですよ。だってあの人、書類も左側においているし。それにハサミも左利き用。右手を出したのは銃を打つ時の反動で時計が壊れたんだと思います。だから隠して』
マサト「やるよ」

探偵「貴方の机には書類がきれいに並べられている。普通右利きの人は取りやすいように右側に置くはずだ。なのに貴方は左側に置いてある。それにハサミも左利き用だ」
武山「・・・」
探偵「貴方が左利きだという事を隠すには秘密があった。普通銃を打つ時は利き手で打つ。他の3人なら右手で。でも、貴方の場合は左手でね。打つ時腕には負担がかかるはずだ。血痕の付着する」
武山「・・・」
探偵「きっと、貴方の時計は止まっているんじゃないですか?負担がかかり、死亡推定時刻のままで。血痕も付いたようですが、キレイに拭いたんでしょう」
武山「フッ・・・えぇ私があいつを殺したわ。両親を自殺に追いやったあの男を」
探偵「自殺?」
武山「そうよ。父と母は、アイツに騙されていたの。それを訴えようとしたらアイツは“そうすると娘さんがどうなるでしょう。娘さんを助けたければ、消えろ”って言ったのよ。だから自殺した。これは私が17の時に親戚から聞いたわ」
探偵「復讐したんですね」
武山「えぇ。偽名を使ってこの会社に入った。その時アイツは何も知らないで私の事を気に入り、手を出してきたわ。殺されるとも知らずにね。でも、両親の形見の時計が証拠になると思わなかったわ。復讐するのを止めたかったのかしら」
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