第2章 合流×襲撃
「団長、今回はヒロも一緒?」
「そうだ」
「初耳なんだけど・・・」
「今初めて言ったからな」
マチが手を上げてクロロに問う。
それに当然のようにサラリと言い放つクロロに、ヒロは軽く殺意を覚えた。
「毎回言うけど、俺は蜘蛛のメンバーじゃないんですが」
「知ってる」
「・・・・・・」
「無駄ね。団長に気に入られたのが運の尽きよ」
後ろにいるフェイタンにそう言われれば、横ではフィンクスが同情の眼差しを向けながらポンと肩を叩いてくる。
更に他の団員達も同じようにどこかヒロを憐れむような視線を向けていた。
「では、今回のチーム分けだが・・・」
構わずに進めるクロロに本気で殴りかかろうと乗り出したヒロだったが、それはフィンクスとシャルナークによって阻止される。
行動パターンは読まれているらしい。
「ノブナガとウボォー、フェイタンとフィンクス、マチとヒソカ、ヒロと俺がそれぞれ組んで特攻する。シャルとフランクリン、シズクは支持があるまで待機」
クロロはそこで一旦言葉を区切ると、ヒロの方へ視線を向けた。