第4章 攻愛 < 男性教師 どS メガネ 恋人>
チーン。 部屋の階についた。
いっそう緊張感が増す。 私だけの。
廊下を歩きながら私は口を開いた。
「というか、さっきの落とし物って何?」
声をキツめにして先生、零をにらんだ。
「···まぁ、中に入りませんか」
やや強引に部屋の中に入れられ、零はドアを閉め
鼻でフッ···と笑った。
「今から丁寧に教えて上げますよ?」
そう言って見せた笑い顔は、もう教師ではなかった。
「っ···は、そんなに知りたくないし。 脱ぎな?」
声が震えるのを我慢して、威張った。
そしたら、クスクスッ··という声が聞こえた。み、見抜かれた··!
「教師にそんなコトを言うなんて·····、イケナイ娘ですね······。」
「恋人でしょ? 一応。今日はその余裕の顔、乱してあげる。」
張り詰めた空気が漂う中、私はこの男の唇にキスしてやろうと
零に近付いた。
「おやおや···、1週間前は声を高くして、泣きながら
気持ち良さそうにしていたが········ 懲りませんね
ぇ。」
顔がカアア、と赤くなる前に 私は下を向いた。
「セクハラ発言するあんたの顔なんか、瞬時に見る
気無くした。それに、焦ってるの? フッ···、生徒
の私にキスされそうになって?」
早口になってしまったが、言い返してやったと顔を
上げて零を見た。
「ええ·····、焦ってますよ。この前はキス宣言を大声
で言って、··結局·····、恥ずかしくなって出来なか
った 可愛い、可愛いあなたに、まさか私に近付
く事が出来たなんて····。焦ってます」
「な、なめてるの!?」 「舐めたいですよ。」
またカアァ、となりそうになるが一瞬で止める。
零は、私が動揺するのを見て愉んでんだ。
人気者の顔がはがれれば、どSになるのが私の恋人。一応。
「さて········。」
ギシィ···と零は肘をついて横になった。
そして、その長い指で、ゆっくりとネクタイを緩ませ始めた。
「!!!(\\\)」
「····どうしたのです。 今日は私を乱すのでしょう···?」
零は、挑発するように瞳を細ませ 妖艶な笑みを浮かべた。