• テキストサイズ

ホテルの事情[R18]

第10章 玩愛  〈 マチアプ お兄さん 大人のオモチャ 〉



私たちは、ホテルの外に出ていた。

ーーー奇妙な事ありすぎだったよ...このホテル....

脳裏によぎる、ドーナツ状の三つ編み。

それを揺らして歩く、不思議な背中。

「…」

「送っていきますよ、僕」

「…え?」

隣のお兄さんを見上げる。

「最近事件があったでしょう..」

厚い雲が青空を覆い、辺り一帯がどんよりと暗くなる。

ゴクリ、と息を呑む。

『この辺りで刺傷事件起こったとか、SNSで見たわ‥』

友人との通話を思い出し、しかし私はにこやかに振る舞う。

「あー‥なんかナイフで刺された事件でしたよね、まじ怖‥」

お兄さんが急に立ち止まり、何も喋らなくなった。

ーーーえ?

その瞬間、ゴソゴソッ‥!と彼がポケットをまさぐった。

「っ…!??」

思わず、繋いでた手を振り解く。

「?瑠々さん?」

お兄さんはきょとんとして、ローターのスイッチを見せてくる。

「よかったあ〜ちゃんとホテルに忘れずもって来れたようですねぇ♡」

私もきょとんとして、脱力した。

「ああごめんなさい、もしかしてナイフか何かだと思いました?」

「ちょ‥ちょっと今びっくりしましたよ‥!もう、マジ何出してんですかっ」











雨が、

「ーーーそういやさぁ、聞いた?」

..降り始めていた。
/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp