第9章 愛初〈 BL 初恋 未練 etc...?〉
『ごめん晶、ちょっと待ってて..』
と、精算後に光がトイレに行ったその後。
『すみません..ちょっとお伺いしたい事がありまして...』
1人になった晶のところに、モップ片手に店長がやってきたのだ。
「良かった...またあいつが部屋改造とかしてたらって思ったからな...」
店長が独り言を呟く。
「部屋改造!そんな店員さんいるんだっ、すごいなぁ」
晶はニコニコと手を叩いた。
「あ、すみません聞こえてましたか」
「いえいえ、俺は面白いと思うので良いですけど...へぇ、でもフォローしてあげてるんだ、店長さんも大変ですねぇ」
爽やかに晶は笑う。
ーーーまぁいいか...
大雑把に物を考えがちな店長は、ポリポリと頭を掻いた。
「ほんと厄介で...放っておけねぇから、また厄介というか」
「えぇー!じゃあ、可愛がってるんですねっ」
ピシ..と晶は店長の逆鱗に触れた。
ーーーあぁ?誰が誰をだって?
「はは...それはそうと、あのお連れの方ってお友達なんですか?」
店長は、世間話でこの場を濁そうとした。
「彼は俺の彼氏なんですよー俺の事すっごい大好きで!わかりやすかったんで、付き合ったんです」
「へぇ..素敵ですねお客様。そういうの、分かるもんなんですねぇ」
光がまだ来なさそうだったので、店長は話を続ける事にした。
「まず、彼氏を褒めた時に、『あ、ありがと...う...やぁん、僕照れちゃう•うー。』って照れ隠ししたんですよ!」
ーーーん?
『お前の良いところはそのクソポジティブな所だ。素敵だな。』
『てんきゅン♪♪ヤン、照れちゃうン~!♪』
「...なんか俺もあいつと同じような会話した事あったな...」
_______それは、店長が従姉妹との[糖愛]を果たそうとした時の事だ。
「幼馴染の話した時も、『ほんとうは、少し好きだったんじゃないの?』っとか言われて、その後背中を熱烈に見続けられたりとか!」
ーーーん?それも...
『ホントウは、ちょっと好きだったんでしょン?彼女の事がン!』
『おかしな事言うなよ。それにもう、アイツは本当に好きだった相手と付き合い始めたんだぞ。俺、俺の事は..、すげぇ長い目で見て、ずっと一緒にいるし、年頃だし付き合ってやってもいい位だったんだ』
『..ふ〜ン?』
