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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第263章 ---.首から落ちた花


「っああっ、あああああああ!!!!」
臨の絶叫が響く。
それに羽澄は満足そうに笑うと、右手に収まるその瑠璃の目をまじまじと見つめた。
「汚い、目」
地面へと落とし、それを踏み潰す。
ぶちゅりと音を立てて潰れたそれは 静かに血液を伸ばした。
穴の空いた臨の目を 今度はまじまじと見つめる。
「ねえ、痛い?辛い?何も見えない?もう死にたいでしょう?」
「くそったれが!!」
臨の右腕が 空を切る。
「あはは、届かない届かない!あの芭蕉臨が!!あたくしの目の前で!!地を這う芋虫のように転がるだなんて!!」
歓喜の絶叫に、臨は狂っていると呟くと、姫乃は喜んだ。
「そう、私は愛の狂人!!それの何が悪いというの!?白哉様の愛が欲しかった、かっこよくて、強くて、私の王子様。それがこんな魔女に誑かされて、かわいそうな白哉様………だから私が貴方を消すの!!白哉様の中から!!」
姫乃の腕が 臨の首を捕らえる。
「こんなことして………ただで済むと思っているのか!!」
「思っていませんわ。けれどいいのです。白哉様さえわかってくだされば。この売女が どのような女だったかと!」
みきみきと締まっていく首に、臨の顔が少しずつ赤くなっていく。
「あ………んぐあっ」
抵抗するものの、何故かその少女の腕の力は強く、臨のその腕は力なく地面へと投げ出された。
動きの止まったその姿に、姫乃が興奮する。
「………やった、やったの?ついにあたくし、この女を…………!」
興奮に 彼女の目尻から涙が滲む。
しかし次の瞬間 力なく地面にあった筈の手は 神の如き速さで、少女の首を捉えた。
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