第263章 ---.首から落ちた花
次の瞬間 羽澄が自身の喉を斬魄刀で貫く。
「っ!?」
その様子に白哉は距離を取ると、羽澄は壊れた糸人形のように立ち上がった。
「ああああああああああ!!!!!」
グニャグニャと動くそれは、すでに人間や死神といった動きとは違うもので
直ぐにその姿を変化させていった。
「な………んだ…………あれは!?」
羽澄の腕が大きく膨れ上がり、膨張に堪え兼ね服が弾ける。
顔は徐々に溶け出し、頭蓋骨を露出させると、その目は真っ直ぐと臨を見つめた。
胸部からは肋骨が現れる。
「羽澄姉さん!!!」
突如響いたその声に、羽澄以外の視線が注がれると、その場にいた いすゞはクシャナーダへとかけた。
「なんでよ!?なんでそんなに臨さんを憎んでるの!?その復讐は禁術を犯してまでも達成するべきことなの!?」
「ううううううああああああああああ!!!!!!!!」
人とも 化け物とも言える悲鳴が響き渡る。
直後 彼女の手のひらはいすゞへと向けられ、彼の体を強く吹き飛ばした。
「おああああああうううううううううう!!!!!!?????」
「ね………さ……………」
「正気までも失ったのですか羽澄殿!?」
ルキアが袖白雪を構える。
しかし彼女は目もくれず、いすゞを掴み上げると、その顔の前に掲げた。
「まさかっ!?」
そのまま、頭から口に放り込まれる。
「い、いやだ………ねえさ」
ぐちゃり
その音とともに いすゞの足がクシャナーダの口からぷらぷらとぶら下がった。