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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第260章 ---.赤










空が仄かに暗くなる。
「姉さん!」
その声に臨が振り返ると 朽木ルキアは臨に飛び込み、その顔を豊満な谷間へと埋めた。
「ルキア、朽木隊長も見ていますし本当にそろそろ姉さんと呼ぶのをやめましょうよ」
その言葉にルキアがバッと顔をあげ、動揺したように声をあげた。
「ににににににに兄様!?お疲れ様です!!」
「………ルキア、仕事は終わったのか」
「はい!」
ルキアが臨から離れ 声を張りあげる。
すると、彼女は臨の頭へと視線を向け 驚いた表情をした。
「朽木隊長からの頂き物ですよ」
その言葉に ルキアの目が一瞬丸くなる。
「朽木隊長に、ルキアが来れなくなった穴埋めに相手をしてもらっていたんですよ。……その時に頂いたんです」
臨が困ったように答えると ルキアは何かを勘違いしたようで 突然慌てだした。
「え、えっと、それはもしかして姉さんと兄様は!?」
「何を勘違いしているんですかルキア。私と朽木隊長は師弟関係というだけですよ」
「…………」
臨の言葉に 白哉は目を伏せる。
すると臨は右手に持っていた風呂敷を ルキアに向けた。
「ほら、これ 今年渡せていなかったルキアの誕生日プレゼントです」
それを少女は受け取ると 風呂敷の中身を覗き込み 桐の箱に目を大きく見開いた。
「た、高いのでは………!?」
「朽木隊長の銀白風花紗なんかに比べれば 全くですよ。受け取ってください」
「ありがとうございます!」
そう言うと、ルキアは風呂敷を大事そうに抱えた。
「朽木隊長、ルキアを頼みますよ」
臨の視線が、真っ直ぐと白哉に向けられる。
そして悪戯っぽく笑うと
「また行きましょうね、今度はルキアも一緒に。それと髪飾り、大切にしますね」
そっと臨が頭についた椿と待雪草の髪飾りに触れ、その場を瞬歩で後にした。
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