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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第259章 ---.手を伸ばせども 届かない








帰り道、臨の肩口で切り揃えられた髪を見て、ルキアは先日のある光景を思い出していた。

(……姉さんは、一護のことを好いていたのだろうか)

「臨副隊長、ルキアさん、お疲れ様です」
「お疲れ様です。気を付けて帰ってくださいね」
「お、お疲れ様です……」
通り過ぎて行く隊士に挨拶し、臨を追いかける。


見ては、聞いては悪いと思っていたが、見てしまったあの光景。
以前読んだどんな漫画よりも、美しいその光景に見惚れてしまった。


(悲劇的な結末……か)
「ルキア」
「ひ、ひゃい!」
考え事をしていた中、突然名前を呼ばれ、声が裏返る。
「朽木の屋敷に着きましたよ?どうしました?そんな変な声出して」
「い、いえ!本日も送って頂き、本当にありがたいなと!!」
「…….大事な妹を送るなんて、姉として当然のことでしょう?ほら、湯冷めするから早く中に入りなさい」
そう言われ、ルキアは巨大な門の中に背を押される。
押し出されたその先の、目の前には清家がおり、ルキアは少し戸惑ったようにただいまと呟いた。
「おかえりなさいませ、ルキア様。臨様、遅くにありがとうございます。……白哉様がお呼びです」
「朽木隊長が?」
臨は一瞬キョトンとすると、直ぐに何かを理解し かしこまりましたと屋敷に足をいれた。
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