• テキストサイズ

POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第259章 ---.手を伸ばせども 届かない


「あら臨、お久しぶりですですわねえ」
甲高いキイキイとした声に、臨が苦笑いする。
「お久しぶりですね、姫乃嬢」
その言葉に姫乃はフンと笑うと、縁側を降り 臨に近付いた。
「何をー………」
突如、臨の左頬に衝撃が走る。
非力な少女の一発だ。そんなに痛みこそないが、突然の出来事に彼女の脳内に疑問符が浮かんだ。
「庶民風情が、それも流魂街に出入りする鼠風情がワタクシたちに媚を売るなど、見ていて不快ね。ましてや四大貴族である白哉様と共にいるだなんて」
(ああ、なるほど)
臨が脳で理解をした次の瞬間、姫乃の左頬に、先程少女がしたよりも強烈な平手が当たった。
少女の体が大きく飛ばされ、着物が泥で汚れる。
「なっ…………なっ!?」
「いすゞ、羽澄。今日はこれで失礼します。姫乃嬢、突然の非礼を許してくれとは言いません。しかし、何か行動をする場合は 相手を見たほうがいい」
臨がそう言って 姫乃を見おろす。
それに少女は顔を真っ赤にさせると 金切り声にも近い声をあげ、臨を睨みつけた。
「待ちなさい!!」
臨の冷たい視線が、姫乃へと伸びる。
「ひっ」
それに少女は小さく悲鳴をあげると、臨は瞬歩でその場を去った。
/ 1330ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp