第258章 423.Bleach My Soul
それから 約一ヶ月
「あ!!」
目を覚ますと、目の前にいる四人の人物に一護驚きつつも、体を起き上がらせると、織姫は大きな声を出した。
「黒崎くん!!」
「え?あれ?ここ…俺ん家か?」
一護が体を起き上がらせると、ルキアは肯定し、現状を説明した。
「貴様はあれから一月近くも眠っておったのだ……」
「みんなおちついてる…あたし一人で大きな声出して恥ずかしい……」
織姫が蹲るのをよそに 一護が呆然とする。
「そうだ!俺のチカラは…….」
そう、胸を押さえると、ルキアは眉尻を下げ、浦原から聞いたと告げた。
「貴様は….死神の力を失ったそうだな」
「………そうか、聞いたのか。
どうも そうらしいぜ。死神代行も返上しねえとな」
「…消失の第一段階では、激痛を伴い意識を失い、断界の中で肉体に起きた時間が逆流する。髪が短くなっておるだろう それは我々が切った訳では無いぞ」
一護が髪に触れる。
「その時点で死神の力を失い、第二段階で残った霊圧が安定して目を覚まし…………程無く、残る全ての霊力も消えてゆくーーーー」
しかし、一護はそれに驚く様子もなく、そうかと笑った。
「…お……おどろかぬのか………?」
「いや、何となくな、そんな気がしてたんだ」
気配を 探る。
「……臨は外か?」