第256章 421.DEICIDE23
しかし、藍染は俯き 唐突に笑い出すと、顔を上げ、声を荒げた。
「残念だ芭蕉臨!!私は今まさに更なる進化を遂げようとしている。
この程度の鬼道で私の動きを止めるなど!!」
しかし、次の瞬間 藍染のから 崩玉の力が抜け始めた。
「なっ………!?」
「ようやく発動したみたいっスね」
カランコロン と 下駄の音に藍染が視線を向ける。
「浦原喜助………!!お前の仕業か……!」
「はい」
間髪入れずに答える。
「その鬼道は アナタが完全な変貌を遂げる前、最も油断していた時に、別の鬼道に乗せて体の中に撃ち込みました」
脳裏に 現世での戦闘を思い出し、藍染は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
「……あの時か…!」
「それは封印っス。
アナタが崩玉と融合した場合、アナタを殺す事はほぼ不可能になるだろうと考え、アナタを封印する為に開発した新しい鬼道っス
……あの時撃ち込んだ封印が 今ようやく発動したのは、アナタの力が弱まったからっス。
崩玉はアナタを 主とは認めないと言ってるんスよ」