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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第2章 1.Death & Strawberry


そこからはスローモーションのようだった。
少年へと涎を垂らしながら襲いかかる虚。
そしてそれを庇うために飛び出したルキア。
辺りがルキアと虚の血で塗れ、臨が投げ出された。
「死神!」
「ルキアぁ!!!!」
満身創痍だというのにも関わらず、臨はルキアに寄る。
傷を見て致命傷ではないとホッとしたのも束の間、臨は直ぐにルキアの胸に手を当て回道をかけ始めた。
(もう少し私が早く駆け付けてたら……)
ルキアの付けた傷によってのたうちまわる虚に一瞥し、歯軋りをする。
「………悪かった、俺はただ…………」
「大方自分の魂さえやれば全て済むと思ったのですね」
思わず漏れた自身の冷たい声に、臨はハッとした。
「……。」
沈黙する一護に言葉をグッと飲み込む。
するとルキアが口を開いた。
「家族を助けたいか……?」
掠れ掠れのその言葉に、一護が反応する。
「あるのか!?助ける方法が!?」
「一つだけある……いや、正確には一つしかないというべきか。」
その言葉に驚いた表情を浮かべ、名前は首を振った。
「ダメですよ、そんなことしたら、失敗すれば……」
「死ぬでしょう、しかし、このままでは全員奴の餌になるのを待つだけです。」
「そうですが、しかしっ」
「いいか、よく聞け小僧この状況を打開するにはただ一つ、貴様がこの斬魄刀を胸の中心に突き立て、そこに私が死神の力の半分を注ぎ込むのだ。……そうすれば一時的に死神の力を得、奴とも互角に戦えるはず、貴様が死神になるのだ!!」

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