第2章 1.Death & Strawberry
「俺を狙ってきただと……?それじゃあ、これ全部俺のせいってことか……?親父が死にかけてんのも……夏梨や遊子が血だらけになってんのも…全部……」
苦しそうに項垂れながらそう1人ポツリと呟いた。
「……いや、そういうわけでは……」
ハッと我に返り、臨が一護へと視線を向けるが直後視界の中にルキアが飛び込んできた。
「……っルキア!!」
鬼道で受け止めようと印を組むものの、それから少し遅れて強い衝撃が臨を襲った。
握り締められてると理解した頃に、アスファルトに叩きつけられ骨が音を立てる。
こんな雑魚になんて思っていると、バキリと骨の折れる音がした。
「ああああああああああ!!!!!!」
「芭蕉!っ、いいかげんにしやがれ!!」
一護が立ち上がり、虚の前に立つ。
静止の声を上げようとするものの、押しつぶされた肺からはカヒュという乾いた音しか鳴らなかった。
「よォ…おまえ……俺の魂が欲しいんだろ……?」
虚が舌舐めずりをする。
「だったら俺とサシで勝負しろ!!外の連中は関係ねェ!!俺を殺して奪ってみろよ!!」