第235章 317.Six Hearts Will
目の前に 破面の集団が立ち塞がる。
「侵入者 芭蕉臨様と黒崎一護とお見受けする」
その 唯一風貌の違うそれが口を開くと 突如一護へと切りかかった。
「葬討部隊隊長 ルドボーンと申します。黒崎殿の命と 臨様自身を頂きに上がりました」
一護がルドボーンと名乗る破面の剣を弾き 距離をとる。
「悪りィけど、てめえらみたいなのに構ってるヒマ無えんだよ……!」
一護の霊圧が高まり始める。
月牙を打とうとしたその瞬間 彼に大量の破面たちが攻撃をしかけ その技を中断させた。
「くそ……ッ 一体何人いやがんだ……!!」
「飛竜撃賊震天雷砲!!」
一護の目の前の破面たちが 光に包まれ跡形もなく消し去る。
それに 光の元にいた彼女へと視線を向けると 彼女は早く行きなさいと怒鳴った。
「臨っ!」
「臨さん!いいとこばっかもってってズルイっすよ!!」
撃ち漏らしを 恋次が蛇尾丸で斬っていく。
「恋次!!」
「巨人の一撃」
凄まじい衝撃波に 破面たちが体勢を崩していくのが見える。
「チャド!」
「……愚か者共め…………この程度の不確定要素で取り乱すな」
ルドボーンがそう呟き 一護へと突っ込んでいく。
次の瞬間 氷の柱が破面の右腕を捉え その動きを止めた。
「ルキア!!!」
「再会の挨拶など 後でいい!!早く行け一護!!!」
真っ直ぐと ルキアが一護を見下ろす。
それに一護もわかったと頷くと その場から瞬歩で離れていった。
ルドボーンの腕が 氷から抜かれる。