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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第16章 16.Wasted but Wanted


「あー、やってらんねー!何でダレもオレらの言うこと信じねぇんだよ。」
「日頃の行いが悪ィからじゃね?オレら。」
「あの女教師ゼッテー許さねー」
そんなことを言うのは、先ほどの少年達である。
反省の素ぶりを見せない少年たち。
そんな彼らの上に、影がかかった
『………へへ……』
そんな影に気づくことなく、金田という少年は口を開く。
「だいたいよー」
直後、彼の襟首は何者かに引っ掴まれ、地面へと飛ばされた。
少年達の悲鳴が上がる。
「あ、あんたさっきの高校生!!何なんだよイキナリ!まだやるってのか!!?」
彼らが体を起こし、見上げる先にはオレンジの頭の高校生がいた。
「逃げろ!」
そう言われ、少年たちの頭には疑問符が浮かぶ。
「早くしろ!死にてえのか!!あっちへ逃げんだよ!!」
「な、何言ってんだよ、イキナリ逃げろとか……なあ?」
直後、彼の肩から血が噴き出す。
その様子に少年達も何かがおかしいと思ったらしく、悲鳴をあげながらその場から逃げ出した。
「っ虚、てめえはこっちだ!!」
彼が高く飛び上がり、小学校の屋上へと立つ。
それを追いかける虚。お互いに対峙すると、それは酷く苛立ったように声を荒げた。
『オレの食事は邪魔するわ、ウロチョロ逃げ回るわ……誰だか知らねーが、弱えェくせに出しゃばってんじゃねえよ!!』
虚の牙が彼へと襲いかかる。
ここまでか、と彼が目を瞑った瞬間、それはその通りと怒声をあげながら刀でその牙を受け止めた。
『っぎゃあああああああ!!!!!???』
のたうちまわる虚。
自身の目の前に現れたその肉体の主人、一護にそれはどうしてと問いかけた。
しかし、その問いかけに答えは帰ってこない。突然襟首を掴まれると、怒鳴られた。
「てンめこのっ、ケガしてんじゃねぇか!誰のカラダだと思ってんだ
コラァ!こんなザコにそんな血まみれにされるぐらいなら戦おうとかすんじゃねぇよ!!」
「な、何言ってんだ!あんたがサッサと来ないからオレが戦ってたんだろ!オレが戦ってなかったらなあ、あそこの小学生のヤツら……」
虚が起き上がり、無視されていることに激情する。
『てめえら、二人まとめて喰ってやるァ!!!!』
再び襲いかかる牙。しかし、それは届かない。

「「うるせェっ!!!!!」」

そういう二人にとどめの一発(実際には2発だが)を喰らい仰け反る虚。


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