第228章 -108.TURN BACK THE PENDULUM
「もしもォ〜〜〜〜し!!五番隊隊長の平子真子ですけどォ〜〜〜!!誰か開けてんか〜〜〜〜〜」
平子が一番隊舎の扉に叫ぶ。
「……しっかし 一番隊舎はいつ来てもゴッツイなァ〜緊張してまうわ……せやから俺ここ来たないねん」
「それが緊張してる奴の顔か」
「式典が面倒だからってダダこねないで下さい」
臨と藍染の間髪なしのツッコミにうるさいなとジト目をする。
「ほら 開いたぞ」
開く扉。いざ進もう と歩を進めると 平子の顔に飛び蹴りを仕掛ける人物がいた。
大きく平子が吹き飛ぶ。
「オッス!ハゲシンジ!!今日もペタンコで踏みやすいカオしとんなァ!!」
「ひよ里 お前コラァ……!」
「何やねん!謝らへんぞ!!」
「まだ何も言うてへんやろ!!」
その直後 臨から拳骨をくらう 猿柿ひよ里。
「ちゃんと謝れ」
「ぎゃっ!!」
「全く………」
「うわ すんません臨さん 手を煩わせちまって」
奥から アフロの人物がのそのそと現れる。
「ああ 羅武 別に構わないさ」
「オラ 臨さんにも謝っとけ」
愛川羅武はそう言って ひよ里の頭をどつく。
「何すんねんラブ!お前ヨソの副隊長のアタマドツいてええと思てんのか!?」
「隊長がいねーんだ 誰かが面倒みねえといけねえだろ」
「ガキみたいに言うなっ!」
ひよ里がキャンキャン騒いでいるのを横目に 臨が愛川に問いかける。
「真子についてきてしまったが 本当に私が参加して良かったのか?」
「んあー いいんじゃねえすか? 皆知らねえ仲じゃねえんだし」
「まあ 有難いが………おや 十一番隊がまだ来てないのか」
札掛けへと自然と視線が向き 臨が来ていない隊に驚く。
「あいつァサボりですよ。相変わらず言うこと聞かねえみたいで」
「何や 十代目の剣八か知らんがナンギなやっちゃな 何であないブタみたァな奴隊長にしてんやろな」
平子のその言葉に 臨がコラと耳を引っ張る。
「他人の悪口はダメだぞ」
「そーだそーだ」
臨の言葉に賛同する その声へと視線を向けると 臨は気心の知れたその人物達に声を弾ませた。