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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第192章 268.君 死にたもうこと勿れ


「どうしたァ!!まだだ朽木!来い!」
「お……お願いします!!」
剣と剣がぶつかり合い その音により 鳥が空を舞う。
ここで私は 鳥に一瞬気を取られ

二撃目を海燕殿に
左下から払われる

何もかも
憶えている

無我夢中だった筈なのに
妙なものだ







この頃の私は 一つの不安にかられていた。


元々私は 剣の才には乏しい。
姉さんにもそれは指摘されていて それでいて それを補うために姉さんは私に鬼道を教え込んでくれていた。
しかし 護廷隊の中では それも並。
私は本当に 護廷十三隊に居て良いのだろうか

私の心は 何処に在る?

私は 何の為に十三隊に居る







「そんなもんお前 決まってんじゃねえか!戦って 守るため だろ!」
米粒を頬に付けたその男は そう言った。
「守るって……何をですか?」
「何ってオマエ あっちゃこっちゃの色んなモンをだよ!」
「なんかすごくぞんざいな答えに聞こえるんですが……もう少しすっきりした答えはないのですか…?」
「……………すっきりした答えねェ…朽木 お前ウチの隊長の持論 聞いたことあるか?」
「いえ……」
「戦いには 二つの種類がある。命を守る為の戦いと 誇りを守る為の戦い それが浮竹隊長の持論だ。けどな朽木 俺は それは結局どっちも同じものを守れと言ってるんじゃねえか思うんだ」
「同じもの………何ですか……?」

「心だよ」

くさい言葉に 思わず眉を顰める。
かつての 思い出

「俺とお前がふれ合うとき 心は初めて俺たちの間に生まれるんだよ。心は体の中には無え 何かを考えるとき 誰かを想うとき そこに心が生まれるんだ。
もし 世界に自分一人しか居なかったら 心なんてのは何処にも無えんじゃねえかな」

そうだ 確かに海燕殿は そう言った

悩む事は無い。
お前が心から此処に居たいと願うなら お前の心は此処にある。

お前の心が此処にあるなら
それが
お前が此処に居るべき理由

だと
そして

絶対に 一人で死ぬなと


























ありがとな お陰で
心は此処に 置いて行ける
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