第192章 268.君 死にたもうこと勿れ
朽木
「朽木っ!!!」
後頭部をばしりと叩かれ 倒れこむ。
「な……何ですか 海燕殿いきなり!!」
「呼んでもゆすってもオメーが返事ひねえからだろ!」
「寝違えたらどうするんですかっ!!」
「歩きながら寝てたのかよオメーは 全く……ボーッとすんな!そろそろ着くぞ!」
よく見慣れた 尊敬する上官。
それに違和感を覚える。
憶えている
「置いてくぞ朽木ィ!」
「は……はいっ!すいません!!」
この風景を
木立の 一本一本を
不安と興奮と
暖かさのないまぜとなった
弾むようなこの気持ちを
ここは
西流魂街 三地区北端
鯉伏山
私が海燕殿に
初めて修行をつけて貰った場所