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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第13章 13.BAD STANDARD


空座第一高校
夏服へと切り替わった校内で、話題のインコを目の前に、少年たちはやんややんやと騒いでいた。
「浅野啓吾とユアン・マクレガーは似ている!松本人志とヴィンセント・ギャロぐらい似ている!ハイ!リピートアフタミー!」
目の前のインコにそう声をかける少年、浅野啓吾は楽しそうに大声をあげると、インコは口を必死にパクパクしながら声を発した。
「アサノタダノブ!」
「ああ惜しい!」
そう言って悔しがる浅野かと思いきや、むしろオッケイとポジティブに答える彼を冷めた目で見つめる小島水色は、隣にいる茶渡泰虎に質問する。
「なんかさ、この鳥ボキャブラリー減ってない?」
しかし、茶渡はわからないと答える。それ以上興味ないのか水色もふうんと答えるだけで、特に追求もなかった。
しかし一護だけはその理由を理解し眉を寄せた。
(あのキオクチカンってやつか)
便利な道具だと思っていると、教室の扉が開かれそちらへと目を向ける。すると仲よさそうに入ってくる二人に、更に一護は眉を寄せた。

「おはようございます。」
「みなさん おはよう!」

片方はまあ違和感ない、がしかし、問題はもう片方である。
夏服へと切り替わったばかりなのに対しキッチリと冬服を着た少女。爽やかな笑顔を浮かべたままのその少女に一護はなんとも言えない表情だ。
「あ、おはよう二人と……」
「芭蕉さん!朽木さァん!!今日もステキっス♡」
挨拶を返した水色のセリフの上に空気を読まず重ねる浅野。しかし水色はそんなの慣れっこと言葉を続けた。
「二人して遅刻なんて、もしかしてサボり?しかも朽木さんなんて冬服だし」
「実は私とルキアは親戚でして……少し家の用事で遅れてしまったんです。」
そう冬服に関しては一切触れず臨が答えを返す。するとルキアは一護に向き直り、声をかけた。
「ところで黒崎くん…ちょっといいかしら?」
すると一護はめんどくさそうに用があるならここでいいだろと返す。
直後、彼の腹にルキアの腕から放たれた見事なコークスクリューが決まった。
「だ、大丈夫?黒崎くん!たいへん!保健室に行かなくちゃ!」
そう言ってズルズルと一護を引きずり歩く。その様子を見ながら臨は私も付き添いますと苦笑いし教室を後にした。
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